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ドイツの子育て世代がどや顔。「待機児童の世帯には自治体から賠償金を」ードイツ連邦裁判所

time 2016/10/22

ドイツの子育て世代がどや顔。「待機児童の世帯には自治体から賠償金を」ードイツ連邦裁判所

こんにちはっ!

今日はいつもとちょっと趣向を変えて、ここ最近で一番ヒットしたドイツのニュースをお届けします。

Tagesschau.de」という番組のHPからの抜粋です。

タイトル
「Kein Kita-Platz – dann Schadenersatz」=「保育園 入れないなら 賠償金」

下線引いたところ、韻を踏んでてヒップホップ調な気がするので(笑)、私もわずかながら対抗してみました(←なってないw

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記事の概要

記事の概要です。

Wenn sie nach der Geburt ihres Kindes nicht wie geplant wieder arbeiten gehen können, weil ihre Gemeinde keinen Kita-Platz anbietet, können sie Schadenersatz verlangen.

おおまかに訳すと
「出産後、自治体側の理由で待機児童となり、予定通りの職場復帰が果たせなくなっちゃったから、自治体は賠償金払ってね
っということです。

自治体側の理由というのは自治体の経済的理由などが当てはまるそう。
逆に自治体の理由に当てはまらないのは、例えば保育士の不足などの場合とのこと。

もう少し見ていきましょう。

Erstritten haben die Urteile drei Mütter aus Leipzig. Von der Stadt verlangen sie insgesamt 15.000 Euro Verdienstausfall, weil sie trotz frühzeitiger Anmeldung keinen Kita-Platz zugewiesen bekamen.

大体の内容は、
「ライプツィヒ在住の3人の女性は、子供を保育園へ預けるための手続きを期日通りにきちんと行っていましたが、入園許可証を得ることができなかったので、自治体を相手取り裁判を起こしました。
結果、連邦裁判所は自治体に対し、彼女たちが仕事へ復帰したら得られたであろう収入分を、賠償金として支払うことを命じました。」
ということ。

得られていたであろう収入分を賠償金で・・・ぶっ飛んでる気がしますが、実際にドイツで出た判決です。

ドイツの待機児童問題

ヨーロッパの経済大国ドイツでも待機児童問題は大きいようです。特に人口増加が著しいベルリンではその問題は更に深刻で、友人・知人から、

希望の保育園に落ちたから保育園探しやり直し。でも、どこもいっぱい!空き待ちリストで精一杯!子供がいるから仕事にいけない!

っという悲痛な叫びを耳にしたこともあります。

ドイツが東西で分裂していた時代、共産主義下の東ドイツでは保育施設が充実していたため、待機児童問題はほとんどなかったそうです。そのため、統一後も旧東側は比較的待機児童問題が少ないとのこと。だから安心して職場復帰を果たし、仕事と育児を両立することができた、と旦那さんのお義母さんが話していました。

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(大公開、旦那さんが小さい時の家族写真。旧東ベルリンにて。私たちの東ドイツに対する暗いイメージとは裏腹に、東側ではほとんど不自由ない生活が保証されていたそうです。じゃないとこんなに幸せそうな写真、撮れないですよね!)

こう見ると旧西と旧東で受け入れ体制の差こそあれ、ドイツでは産後の仕事復帰は当たり前で、それができないのはやっぱり自治体側の整備が整っていないからだよ、っていうのは当然な気がします。

ドイツの事例ーJimdo

日本でもCMSサービスを提供している「Jimdo」というドイツの企業は、ドイツ・ハンブルク本社にある自社内に保育施設を作ってしまいました。実際に見に行ったことがあるのですが、自社ビルの1階に保育園があって、子供を預けてから上階にある職場へ、というスムーズな導線が用意されていました。

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(視察時の様子。壁のイラストはJimdoスタッフの手によって描かれています)

これなら仕事をしたい有能な人材が集まるのに一役買うことだし、出産後の職場復帰もスムーズだし、子供に何かあってもすぐ見に行けるし、企業側にも労働者側にもWin-Winな状況がそこにはありました。

多様化する生活様式に対応するべく、日本でも長期休暇の取得やリモートワークなど柔軟な対応を見せる企業が増え始めていますが、それでも日本の企業数から見たらほんの一握り。
そう考えると、たくさんの有能な女性が埋もれてしまっている状況ってすごくもったいない、と、ちょっとした危機感を覚えました。

子供はどんどん成長するから、自治体が整備を整えるまでまで待っていられませんよね!Jimdoはスタートアップで勢いがあるので、ドイツでも日本でも、元気な会社からこういった取り組みをどんどん進めていってほしいと思います。

余談ですが、今年の年末年始は旦那さんの里帰りでドイツ・ベルリンへ行くことにしました。3年半ぶりのベルリン、楽しみです。

 

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